アドラー心理学入門

著者-岸見一郎 kkベストセラーズ1999

 

アドラーは、1870年オーストリアのウィーンで生まれる。病弱だった彼は医師になり、その後社会主義などに関心をもち、妻と結婚し4人の父親となる。

個人心理学会(アドラー心理学と呼ばれる)を1913年に設立。第一次大戦中は軍医として参戦。

その後アメリカに移住し大学の教授として活動。1937年に67歳で生涯を閉じる

 

アドラー心理学では、人間の悩みは全て対人関係の悩みだという考え方

 

話が通じない、この人とは分かり合えないな、と感じた経験はないだろうか?

 

アドラーは、「そもそも人は分かり合えない」と言っている

ではどうすれば良いのか

 

 

 

 

アドラーならこう答える

「話し合え」力によるものではなく話し合いで解決しろと

 

 

 

アドラーは縦の関係(上下関係)は精神的な健康を損なう最も大きな要因であると言う

「横の関係を築きなさい」

 

 

 

 

それでも解決できないなら、なお話し合うしかないと答えるだろう

それしか解決する方法がないのだから

 

 

ここからは個人的(私)な感想

 

 

相手の事が好きになれない(家族や身近な人の場合)

 

 

 

「相手が許せない」と思える時…

 

そういう時は、一旦問題を棚に上げておく

そういう時は、感情に支配され易い

(アドラーは感情に支配されることも認めていない)

 

 

いくら時間がかかるか分からないが、少しずつ話をする(お互いに歩み寄るまで)

 

 

話合うことを諦めたら、永遠に問題は解決しない

 

 

 

どんなに話が噛み合わなくても、理解されなくても伝える、また理解しようとする

(言葉だと簡単だが実際にはかなりエネルギーを使う)

 

 

 

 

会社の人とは、簡単

割り切って接するのが一番

パワハラはちゃんと告発する勇気

 

 

 

人それぞれ人間関係(対象)は違うけど、接する頻度が高ければ高いほどストレスに関係が大きい気がする。

 

 

アドラーは価値観について、「何が正しくか、正しくないかは相対的である」と言っている

 

 

「あの人が気に食わない」としても、アドラーは人の課題に土足で踏み入るな!と言っている

人はそれぞれの価値観の中で生きているのだ

※もちろん自分が含まれていることも忘れずに

 

「人は自分が意味付けした世界に生きている」

 

 

 

 

 

アドラー心理学 基本用語 [本書より抜粋]

 

不適切な行動

相手の迷惑になる行動のことをそう呼ぶ

手続き(話し合い)を踏んで改善を要求する権利がある

 

 

中性の行動

適切でも不適切でない行動

本人の意思を尊重し、他人が頼まれもしないのに介入していく権利はない

 

 

課題の分離

誰の課題かは最終的に誰が責任を引き受けなければならないか、あるいは選択の結末を引き受けなければならないかを考えればわかる

 

認知論 

人は皆それぞれが意味づけした世界に生きているという考え方。人間が客観的な世界に生きてはいないということ。